発言された内容をできる限り忠実に、音声に含まれるすべての言葉をそのまま文字に起こす方法です。話し手の言い直しや言い間違い、ためらいながら発する「えー」「あのー」といったフィラーワード、口ごもりや語尾の曖昧さまで含めて、発話された通りに記録します。
この書き起こし形式は、会話の流れや話者の癖、感情の揺れなども把握できるため、話し手の個性や会話の雰囲気をそのまま捉えたい場合に最適です。たとえば、議事録の原資料としての保存、発言の正確性が求められる研究用途、インタビューの記録などに適しています。自然な文章に整える「整文」や「素起こし」に比べると読みやすさには劣ることもありますが、その分、音声の“生の情報”を忠実に再現できるという大きな利点があります。音声のニュアンスを正確に把握したいシーンでは、非常に有効な書き起こしスタイルです。

ただ、その災害特別区域には指定されなかったというのはですね、えーやはりそれだけ災害が、どうしてもこの地区は少なかった。で、まあ、一番多かった財政、そうじゃなくて水道関係、これは国の方のですね、えー補助金の災害の部分で補助金をいただいてですね、ご承知のように報告されているように、えーやっていますから、やはりそちらで対応されていると、こういうことで、それぞれ細かくその幾つか分けてありますので、それは今度もしあれであればですね、データにまとめて、やっぱりあー詳細に報告したいと、えっとそういうことでよろしいですか。